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際人口開発会議(ICPD)が開かれ、その後1995年3月には世界社会開発サミット(WSSD)、同年9月の第4回世界女性会議(FWCW)が開催されました。
これら政府間会議に合わせて「人口と開発に関するアジア議員フォーラム」が世界の地域議連に呼びかけ、国会議員会議を開催いたしました。人口問題に対するアジアの国会議員の熱意は、世界的な尊敬を得たと聞いております。この議員会議に対しましては、人口と開発に関するアジア議員フォーラム事務局と共に私どもアジア人口・開発協会も微力ながら協力をさせていただいたことは大変名誉あることでありました。
これらの会議では、「リプロダクティブ・ヘルス及びライツ」、「女性のエンパワーメント」、「女性の地位向上」が中心的な議題として扱われ、「人口問題の主体は“女性”である。女性の問題を解決することなく、人口問題の解決はありえない」という基調が貫かれました。
私どもの女性問題に対する検討は、カイロの「国際人口開発会議」の前に始められたものであり、まさに時を得たものであったと自負いたしております。
多くの議論がなされました。これからは実行です。
今回、ここで討議される「マニラ提言(案)」は、皆様のご検討の材料としてこれまでの政府間会議及び議員会議の成果を踏まえ準備されたものです。十分な討議を経て「マニラ提言」として採択された後、皆様方の手で各国政府に提示され、人口・女性問題解決へ確実なステップとなることを信じております。
また今回の会議の2日目の午後には、本年11月にローマで開催される世界食料機構の「世界食料サミット」に向けて、アジアの戦略を検討するための「ラウンドテーブル・ディスカッション」を設けました。
急遽決定されましたので、十分な準備ができないかと思いますが、食料問題に対するアジアの戦略を自由なお立場で討議していただくための場としてお使いいただければと思っております。
日程が、かなり厳しくなっておりますが、どうか皆様方の活発なご討議をお願いし、この会議が実り多きものとなることを期待いたしまして、開会の挨拶と致します。
ご静聴ありがとうございました。

 

 

 

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